• ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(1780~1867): 19世紀フランスの新古典主義を代表する画家。ヴァイオリン愛好家としても知られる。フランス語で「アングルのヴァイオリン」といえば「下手の横好き」の意味だが相当な腕前だったという。ローマ賞受賞者が訪れる同地のヴィッラ・メディチのディレクターになったことも音楽家との交流を深めるきっかけとなった。音楽家を描いたものの中ではパガニーニ、スタマティ一家の肖像が有名。

  • 《孤独者の散歩》Promenades d'un solitaire 作品78(1851), 80, 89。ジャン=ジャック・ルソーの著作の『孤独な散歩者の夢想』から霊感を受けた連作の無言歌集。作品78はマルモンテルと彼の音楽院での同僚フェリックス・ル・クーペに献呈。いずれも6つの小品から成る。他に《孤独な散歩者の夢想》作品101がある。

    《森の中で》Dans les bois 作品86, 128, 136。こちらは友人シューマンの《森の情景》作品82の翻案というべき作品。作品86と128は7曲の組曲、作品136は6曲よりなる。
  • 《眠れぬ夜》Nuits branches 作品82(Paris: M. Schlesinger, 1853)。

  • 《私の部屋を巡る旅》作品140(Paris: Maho, 1876)。ヘラー後期の作。5曲からなる小品集。

  • 《4つのアラベスク》Quatre arabesques Op. 49(Schlesinger, 1844)。

  • 《ヴェネツィアの女》V?nitienne Op. 52のことか?

  • 《セレナード》S?r?nade Op.56(Paris :Brandus et Cie, 1846)。

  • 《ユダヤの女、アレヴィの歌劇のモティーフによるボレロ》La juive, bol?ro sur un motif de l'op?ra de Hal?vy Op.32を指すと思われる。

  • ヘラーには少なくとも5集の前奏曲集(作品79, 81, 117, 119, 150)がある。中でも最も規模が大きいのは《24の前奏曲集》作品81。

  • 《フレージングの技法》L'art de phraser Op.16。ドイツでは「旋律的練習曲」という副題とともに出版された。

  • 25の旋律的練習曲25 ?tudes m?lodiques Op.45(Paris, M. Schlesinger, 1840)。パリ、リヨン、ベルリン、ミラノの各都市で出版され、ヘラーの名を一躍有名にした。現代の日本でも全音出版社から出ている。

(文・訳・注釈:上田泰史)