どんな自分を見てほしいかを考える
ドゥオール(藤井隆史先生&白水芳枝先生) インタビュー

コンペやステップの参加者の皆さんに演奏以外の部分で意識してもらえたら良いな、という部分はありますか?
藤井先生(以下敬称略):人前で弾く=聴衆がいる、という意識は常に持っていて頂きたいなと思います。ステージというのは普段の練習や
日常の延長ではない
のです。
ご自身の生徒さんには、例えばお辞儀などを練習させたりすることはありますか?
藤井:僕はここで何秒止まって、など細かいところまでは言いませんが、見られている意識を持つことと、
気持ちを込めてご挨拶
するようにとは言います。
読者の皆さんへメッセージをお願いします!
藤井:僕たちが聴きたいのは、ここのフレーズを間違えたとか、誰かと比べて上手・下手...ということではありません。音楽はそういうことを超越した
"ファンタジーな世界"
です。自分にしか創り出せない世界を、音でおはなしするように表現してみて下さい。
白水:一人で舞台に立つのと、二人で舞台に立つのは全然違います!安心感も2倍ですが、間違えられない緊張感ももちろんあります。
またどれだけ練習を重ねて合わせていっても、 別々の人間 なので呼吸感やドキドキ感はそれぞれ違います。それを合わせるために、舞台に出る前には 二人で息を揃えて から出るようにしています。 藤井:僕は息を整えるのに時間がかかる方なので、すっと出て行こうとする白水を「待って待って!」と引き止めたことが何度もあります(笑)。 白水:二人で演奏する時に意識しているのは "終わり"を揃える ことです。皆さん曲の入りは絶対揃えると思いますが、意外とフレーズや曲の終わりを揃えることって忘れてしまうんですよね。ここで手を上げて、どれくらい余韻を残して、二人で目を見合わせてから演奏を終える、という 一連の流れ が決まるとカッコ良いですよ!〜ドゥオール〜 2人が解き放つ 光のハーモニー
これまでの850近い演奏活動と並行し、雑誌AERA、NHK Eテレ「天才てれびくんYOU」出演、音友web「ONTOMO」連載、彩の国さいたま芸劇、フェニーチェ堺でのワークショップ、YouTube「おうちドゥオール」などコロナ禍もピアノデュオをより身近なものへと前進させるドゥオール。
藤井隆史:東京藝術大学大学院修了。文化庁、DAAD奨学生としてドイツ・マンハイム音楽大学大学院に学び、国家演奏家課程及びピアノデュオ科最優秀修了。これまで東京芸術大学、武蔵野音楽大学、洗足学園音楽大学大学院講師を歴任。
白水芳枝:東京藝術大学卒業。野村文化財団、DAAD奨学生としてドイツ・マンハイム音楽大学大学院に学び、国家演奏家課程(ソロ)及びピアノデュオ科最優秀修了。これまで共立女子大学、国立音楽大学、洗足学園音楽大学大学院講師を歴任。
'04年デュオ結成後、国際的な賞を数多く受賞。以後の活動は聴衆や音楽誌から高い評価を受けている(リリースした多くのCDがレコード芸術誌特選盤選出、'18レコードアカデミー賞ノミネート)。近年ドイツツアー、シンガポールでのマスタークラス&リサイタル、アメリカ・マイアミPiano Slam13アーティストとしてプロジェクト参加など海外での活動も展開中。'21年には8枚目CD「Duo Energy」をリリースし、東京、名古屋、大阪、岡山での記念リサイタルを大好評のうちに終えた。
トピックスTOP