Category XXII「子守歌 Berceuse」

静かで優しく、夢見るようなベルスーズにおいてもショパンの作品が唯一知られラものとなっている。傑作ではあるが、子供が心地良く眠れるという観点からは、より望ましい作品はいくつも存在する。思うに、重要なのは生理的な安心感ではないだろうか。さすがに短調で「子守歌」を書いた人は見当たらなかった。


極度に内気な性格ゆえに演奏会を嫌ったというアルフレッド・フォン・ヘンゼルト(1814-1889)は歴代屈指の名ピアニストとされ、とりわけサロンにおけるピアニズムの祖となっている。そのピュアーで滑らかな音色を伝える象徴的な作品が「ベルスーズ」である。レオポルト・ゴドフスキー(1870-1938)の変奏曲として知られる。

A.von Henselt:Berceuse Op.45 変ト長調 pf:Osamu N. Kanazawa (録音:2017/5/2)