

アンサンブル力を鍛える!番外編~発案者に聞く!
昨年11月にスタートしたピティナ・ピアノ伴奏者紹介。これは一人のアンサンブル・ピアニストのアイディアを元に始まりました。開設1周年を機に、発案者である石川悠子さんに、このサイトを思いついた経緯やアンサンブル・ピアニストとしての思いを伺いました。
「ピティナ・ピアノ伴奏者紹介」を思いついたきっかけは何でしたか?
昨年、米国のアスペン音楽祭に参加したのですが、アスペン音楽祭ではアンサンブルピアニストのためのプログラムがあります。音楽祭では1000人以上の演奏家が在籍していて、皆それぞれ「伴奏」が必要になってくるんですが、そこで活躍したのがプログラムに在籍しているアンサンブルピアニストの専門分野、弾ける曲目、連絡先等が書いてある「伴奏者リスト」でした。たとえ直前でもスタッフが声を掛ければ誰かは引き受けられるというシステムで、非常に良く機能していました。プログラムを創立したのはリタ・スローン先生という方なのですが、先生の画期的な仕組みをヒントにし、ピアニストがいなくて困っている人や、新たに共演者を探したい人に対して、一目瞭然で比較検討できるリストを作ろうとピティナへ提案したのがきっかけです。
実際アンサンブル活動をしていて、現状はどのような感じでしょうか?
まだまだ欧米に比べ、アンサンブルピアニストの知名度は低いと思います。そもそも「伴奏者」という呼び名で、立場的にも音楽的にも脇役として見られてしまう時もあって・・。連載記事にもありましたが、本来は同じ位手間ひまかけて音楽を充実させ、対等なレベルに上がってこそ素晴らしい音楽が完成するということを、この場を借りて声を大にして言いたいです(笑)。でもその分アンサンブル特有の技術も求められるので、専門性を問われるという意識も必要になってくると思います。
音大はほとんどソロの勉強が中心なので、現状ではアンサンブルの勉強は経験を積むことしか方法はないと思いますが、このサイトを通じて少しでもアンサンブルが活性化されることを願っています。また情報不足のせいか、コンクール等で一人に伴奏依頼が殺到するという現象を和らげる意味でも、このサイトは役立つのではないかと思います。 まだまだ勉強中の自分も含めて、「ピティナ・ピアノ伴奏者紹介」を介して新たな音楽仲間に出会い、経験を積み、ピアノ側から積極的にアンサンブル活動を推進していければと思っています。連載「アンサンブル力を鍛える!」について
この連載は、ピアニストのアンサンブル力を上げることにより、きっと他の楽器/声楽のレベルも上がる!という思いで始めました。他の楽器を知ると、アンサンブルもコミュニケーションもよりスムーズにいきますよね。歌手や楽器奏者の方の本音とか、私達ピアニストが気になる「本当はどうなの?」というようなコアな部分を聞くことができるので、結構貴重なお話だと思います。まだ始まったばかりですが、いずれは全ての楽器を制覇したいですね!
今後は?
今後はアンサンブル関連の講座やセミナーを企画し、多くのアンサンブルピアニストや他の楽器奏者が一堂に会する機会が作れればいいなと考えています!
東京音楽大学卒業、米国ノースウェスタン大学音楽学部修士課程を首席で修了。幼少より海外でアンサンブル活動を行い、今までにロックポート室内楽音楽祭、ニューオーリンズ音楽祭、ボードウィン国際室内楽音楽祭、アスペン音楽祭等に参加。国内外のコンクール、コンサート、レコーディング等の共演多数。ピティナ・ピアノ伴奏者紹介副担当、声楽・器楽のアンサンブル・ピアニストとしても幅広く活動中。石川 悠子(いしかわ ゆうこ)
依頼者の声・ピアニストの声
ピティナ・ピアノ伴奏者紹介を通して依頼をされた方・引き受けた方からお寄せ頂いた感想を掲載。合わせて「依頼者はどこを見ているのか?」「ピアニストが必要とする情報は?」という疑問にもお答え頂きました。
依頼者の声
- 1週間をきってからの伴奏のお願いでしたが、すぐに返事がきてやっていただける方がいらっしゃったのでとても安心して本番を迎えられました。
- こういう形で伴奏の方と知り合うのは初めてだったので最初はお互い少し探り探りでしたが、徐々に打ち解けることが出来、演奏やほかの事に関してもいろいろアドバイスをいただけたりして終始楽しく充実したリハーサル・レコーディングができました。
- リハーサルでは私の細かい要望にも応えていただきました。本選では音量も含め満足のいく伴奏をしていただきありがとうございました。
- 経験豊富な伴奏者の中からおよそニーズに沿った奏者を選べる良いシステムです。機会がありましたらまた利用したいと思います。
依頼者はどこを見ているの?
- 地域
- リハーサル、本番の謝礼
- 得意とする伴奏の分野と曲目
- 本人の音楽作りのコメント
- コンクール伴奏の経験など
- 本人のホームページ
ピアニストの声
- 全く知らない相手とのお仕事の場合、日程などの相談がなかなか大変なことも多いですが、伴奏者紹介を通してのお仕事は、依頼者との間をスタッフの方に取り次いで頂けるのでとても安心です。
- 自分が今まで縁のなかった方面の方との共演が実現しました。この紹介がなかったら、チューバという楽器とかかわることはなかったと思います。
- ピティナのホームページを通して、「私」という演奏者がいることを不特定多数の方に知らせることができるというのが一番のメリットとなっています。
- これまでにない画期的なシステムだと思います。人脈だけでは繋がらない方との出会いがあり、仕事の範囲がひろがりました。
- 先生紹介の時のように、親身に柔軟に対応してくださったので、助かりました。
- 依頼者がホームページを見て、報酬等の条件をある程度了解した状態でコンタクトが取り合えることが良いと思います。
ピアニストが必要とする情報は?
- 具体的な曲目と楽章、どのような内容のコンサートか
- 詳しい拘束時間、場所
- 依頼の方の詳しい情報、プロフィール
- 日程が決まり次第、とにかく早めに情報が欲しい など
伴奏者紹介データ集
ピアニスト登録者数
2007年11月現在 98名
依頼数
年度/月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計 2007年 1 4 9 8 3 8 6 6 2006年 - - - - - - - 0 1 1 1 6 9依頼内訳
2006年11月~2007年11月
コンクール・オーディション
33
コンサート
13
レコーディング
2
その他(定期レッスン、BGM演奏依頼など)
6
計:54件
依頼楽器内訳
声楽
18
ヴァイオリン
14
クラリネット
4
合唱
3
ピアノ(演奏・指導)
3
フルート
2
ユーフォニアム
2
その他
(チェロ/ヴィオリラ/サックス/チューバ/ピアノ(コンチェルト伴奏)/二胡/篠笛/ポップス)
8
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