Category X 「ポロネーズ」

ショパンの例が示すように、ポロネーズはマズルカやワルツより一回り大きく、中庸なテンポの堂々たる3拍子の舞曲という印象がある。作曲家としては気力を要する曲種といえよう。リズム感が明快で肉体的な踊りの性格が強いため、即興性・幻想性の介入する余地は少ない。それぞれ踊り手も、その背景も全く異なる印象のポロネーズを並べてみた。


ピアノ学習者の「救世主」たるフリードリヒ・ブルグミュラー(1806-1874)の弟、ノルベルト(1810-1836)は兄を凌ぐ鬼才として知られたが、僅か26歳で早世。残された少数の作品はピアノソナタ、ピアノ協奏曲、2曲の交響曲、4曲の弦楽四重奏を含む濃密な内容である。遺作として出版された「ポロネーズ」は平明でたおやかな優美さを持つ作品。

N.ブルグミュラー:ポロネーズ Op.16 ヘ長調 N.Burgmüller / POLONAISE Op.16 F dur pf:Osamu N. Kanazawa (録音:2016/8/30)