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ブーランジェ, リリ

ブーランジェ, リリ

Boulanger, Lili

1893 - 1918   フランス

リリには6つ歳上の姉ナディアがいた。2人はともに音楽家となるが、これにはブーランジェ家が二代にわたって続く職業音楽家の家系だったことが関係している。祖父のフレデリック・ブーランジェ(1777~?)はドレスデン生まれの音楽家で、革命期にパリ音楽院にチェロ科の生徒として入学し1等賞を得ている。彼は王政復古時代、1816年にパリ音楽院の朗唱教授に任命され1820年までこの職にあった。祖母のアリニェMarie-Julienne Halligner (1786~1850)は1809年にパリ音楽院で1等賞を獲得した歌手で、オペラ=コミック座でデビューした実力ある歌手だった。2人の息子でリリの「父」(「」をつけた理由は後述する)となるエルネスト・ブーランジェ(1815~1900)は作曲家で、やはりパリ音楽院に学び1835年にフランス学士院が主催する作曲家の登竜門であるローマ賞コンクールで大賞を獲得している。彼もその父と同様、1871年にパリ音楽院の声楽教授となった。リリの生前、エルネストは1870年にレジオン・ドヌール勲章を受け、1881年に芸術アカデミーの会員にも選ばれている。要するに、彼は音楽界のエリート中のエリートだった。彼女の母ライッサ・ミシェツキーRaïssa Mychetsky(1858~1935)は、ロシア系の貴族出身の女性とされ、エルネストの生徒の一人だった。エルネスト・ブーランジェが1877年に62歳で彼女と結婚したとき、ライッサは弱冠18歳だった。二人の間に初めて子どもが生まれたのは1885年のことで、エルネスティーヌ・ジュリエット(家族からはニーナと呼ばれた)と名づけられたが、1歳と6ヶ月亡くなった(原因は定かでない)。第一子誕生のとき、父エルネストは既に69歳だった。それから4年後、1887年、エルネストの誕生日にあたる9月16日にナディアが生まれ、1893年8月21日、父が78歳のときにオルガ=マリー=ジュリエット、つまり、リリ・ブーランジェが誕生した。リリの下には、1898年に生まれたレア・ブーランジェがいたが、生後5ヶ月目になくなった。

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楽譜

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