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ハイドン

ハイドン

Haydn, Franz Joseph

1732 - 1809   オーストリア

国内コンサート登場回数: 56回

ハイドンが「(クラヴィ)チェンバロ」のために最初の鍵盤楽器(クラヴィーア)ソナタを書いたことはまちがいない。最初期のソナタに関して信頼に足る資料が乏しく、また最初期の作品を特定すること自体に困難が伴う。それでも、かなり初期であることが確実なHob.XVI: 6の自筆譜や、初期のソナタと見なしうる諸作品群の最も遡りうる(といっても創作後20年以上後のものと思われる)筆写譜のどれもが「チェンバロのため per il (Clavi)cembalo」としているし、また当時の慣習からいっても、これに疑いを差し挟む余地はない。また同時に指摘しなければならないのは、それらが「ソナタSonata」とは呼ばれていなかったことである。彼がこの名称のもとにクラヴィーア・ソナタを書くのは、確実なところではHob.XVI: 20(これはおおざっぱに言えば中期の作品)の1771年付けスケッチにおいてだが、しかしその後つねに「ソナタ」と題されたというわけでもない。そのころ、あるいはそれ以前、彼は一般に「チェンバロのためのディヴェルティメント Divertimento per il(Clavi)cembalo」という表題を付けていた。「ディヴェルティメント」はかつて「嬉遊曲」と訳されてしまったために誤解が生まれたのだが、「嬉しく遊ぶ」といった音楽的性格をこの言葉が意味しているわけではない。全体に対する理解は未だという状況のなかで、西洋語を極力、日本語化しようとし、その言葉を限定的に捉えて訳語が生まれた。18世紀中頃のヴィーン周辺において「ディヴェルティメント」は「曲」といった程度の意味しかなく、独奏曲にも、また弦楽四重奏曲等の合奏曲にも、付されたタイトルであった。

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