スィッツキーは、ショパン、リスト、アントン・ルービンシュタイン、ブゾーニといった19世紀から繋がるコンポーザー=ピアニストの伝統を引き継ぐ立場にある。自作品の作風は、セリアリスム的手法、分厚いテクスチュア、対位法的な処理等が特徴的。また二重鍵盤ピアノなどの特殊楽器や異色な楽器の取り合わせのための作曲も行う。音楽学者としての仕事には、ブゾーニ研究が上げられる。一方、オーストラリアの音楽作品を体系的にまとめる作業に多大なる尽力を注いでいる。シリーズ物として発表されている数多くの録音や、Australian Piano Music of the Twentieth Century (2005年、Praeger Pub社)などの著作はこの分野の大変重要な資料である。