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レデニョフ

Ledenyov(Ledenev), Roman Semyonovich(Semenovich)

1930 - 2019   ロシア

レデニョフの作風は影響を受けた作曲家によって大きく変化した。1940年代末から1960年代初頭の作品には、学生時代に傾倒していたプロコフィエフとの類似が見られる。のちにレデニョフは随筆「彼の音楽は生きている」の中で、「若い頃、プロコフィエフの音楽は私を完全に虜にし、それは地平線の彼方までの空間を埋め尽くしていた。(中略)この素晴らしい音楽を貪欲に吸収するようになった」と回想している。この時期の作品に《クラリネットとピアノのためのソナタ》作品1(1952)、《弦楽四重奏曲》作品7(1958)などがある。その後デニソフ、シュニトケなどソ連の一部の作曲家と同様に前衛音楽に惹かれた。特にウェーベルンの影響を強く受け、音の間に細心の注意を払った音楽的な静寂を作り出した。この時期の作品に《弦楽四重奏とハープのための6つの小品》作品16(1966)、室内アンサンブルのための《10のスケッチ》作品17(1967)などがある。1970年代に入るとロシアの伝統へと回帰し、これがレデニョフの代表的な作風となった。ただし民俗音楽からの引用ではなくロシアの精神に基づき独自の旋律を生み出した。敬愛していたスヴィリードフと曲を捧げ合い、1998年にスヴィリードフが他界すると追悼作品を書いた。この時期は、バスとピアノのための歌曲集《ネクラーソフのノート》作品24(1974)、混成合唱のための《ロシアの詩より》作品80(2006)などロシアの詩人の詩に基づいた声楽曲を精力的に書いたが、ほかの分野の作品にも同様の作風が見られる。

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種々の作品 (1)

楽譜

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