リスト :ハンガリー狂詩曲 第5番「悲しい英雄物語」 S.244
Liszt, Franz : 5 ホ短調/Ungarische rhapsodie "Héroïde-élégiaque" e-moll S.244/5
作品概要
楽曲ID:23767
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:曲集・小品集、ピアノ独奏曲、ピアノ・ソロ、ホ短調
総演奏時間:8分30秒
調:ホ短調
著作権:パブリック・ドメイン
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Liszt, Franz : 5 ホ短調/Ungarische rhapsodie "Héroïde-élégiaque" e-moll S.244/5
楽曲ID:23767
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:曲集・小品集、ピアノ独奏曲、ピアノ・ソロ、ホ短調
総演奏時間:8分30秒
調:ホ短調
著作権:パブリック・ドメイン
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第5番 ホ短調このハンガリー狂詩曲は、19曲中比較的技術面では難易度はそれほど高くない曲です。曲は悲しみに満ちあふれたメロディーが何度も繰り返されます。またこの曲は現実と幻想が交互に脳裏に蘇ります。曲は大きく分けて3つのセクションで構成されています。1 悲しみの歌 2 2つめの悲しみの歌 3 愛と希望 としておきます。これは単なる比喩の一例に過ぎませんのでその旨ご理解下さい。冒頭から8小節目までは、悲しみの歌が始まり、この曲の主題となります。2小節目の2拍目までが一区切りですので、2拍目裏拍の16分音符は新しいものといて扱います。故に、ペダルは一度そこで離してしまい、サイレントを入れます。4小節目の2拍目裏拍も同様です。2小節目の3拍目を見ると、上行系の16分音符があります。2小節目、メロディーラインはCに達します。4小節目、メロディーラインはDに達します。5小節目、メロディーラインは4拍目裏拍でEに達し、6小節目1拍目表拍でFに達します。Fに達した後は徐々に下行しますので、この6小節目がピークポイントと考えます。9小節目から16小節目までの8小節間、1小節目から8小節目までのメロディーの変奏となります。ただし、左手の伴奏形を見ますと、1拍目と3拍目の表拍に音符が無く、代わりに16分休符がありますね。これは少しAgitato気味になる感情表現です。テンポは若干速くても良いのではないかと思います。17小節目、G-durで2つめの悲しい歌が始まります。Durは楽しいと単純に思ってはいけません。例えば、シューマンの幻想曲の第1楽章もdurですが、悲しみの表現です。この部分も同じです。しかしながら1つめの悲しみの歌よりもより幻想的です。そして夢うつつの部分でもあります。このセクションが現実に引き戻されるのが、24-25小節間です。カデンツを終え、再び1つめの悲しみの歌に27小節目で戻ります。34小節目3拍目までは1-8小節間と全く同じですが、34小節目4拍目より、変奏の種類が新たになります。非常に感情表現が強い部分です。42小節目、再び2つめの悲しい歌になりますが、今度はE-durで、それと例えば44小節目2拍目に出てくるDの音など、少し雰囲気が異なります。46小節目にいたり、メロディーラインはオクターブになりますが、それも束の間再び50小節目で現実に引き戻されるかに思われます。しかしながら、51小節目からは、希望と愛に満ちた歌が始まります。この51小節目から73小節目までが、この曲中で唯一、希望や愛、または過去の素晴らしい記憶が蘇る部分です。そして77小節目に至り、再び1つめの悲しい歌に戻り終わります。70小節目、1拍目の左手和音は手がなかなか届かないと思います。一番上のCisのみ、右手で弾くと良いでしょう。82小節目、右手の和音はf-mollの和音で、とてもショッキングな和音です。本来はF-durの和音が来るべきで、これがこのe-mollのナポリの6になっていました。82小節目だけはそれがありません。
第5番 ホ短調 このハンガリー狂詩曲は、19曲中比較的技術面では難易度はそれほど高くない曲です。曲は悲しみに満ちあふれたメロディーが何度も繰り返されます。またこの曲は現実と幻想が交互に脳裏に蘇ります。曲は大きく分けて3つのセクションで構成されています。1 悲しみの歌 2 2つめの悲しみの歌 3 愛と希望 としておきます。これは単なる比喩の一例に過ぎませんのでその旨ご理解下さい。 冒頭から8小節目までは、悲しみの歌が始まり、この曲の主題となります。2小節目の2拍目までが一区切りですので、2拍目裏拍の16分音符は新しいものといて扱います。故に、ペダルは一度そこで離してしまい、サイレントを入れます。4小節目の2拍目裏拍も同様です。2小節目の3拍目を見ると、上行系の16分音符があります。2小節目、メロディーラインはCに達します。4小節目、メロディーラインはDに達します。5小節目、メロディーラインは4拍目裏拍でEに達し、6小節目1拍目表拍でFに達します。Fに達した後は徐々に下行しますので、この6小節目がピークポイントと考えます。 9小節目から16小節目までの8小節間、1小節目から8小節目までのメロディーの変奏となります。 ただし、左手の伴奏形を見ますと、1拍目と3拍目の表拍に音符が無く、代わりに16分休符がありますね。これは少しAgitato気味になる感情表現です。テンポは若干速くても良いのではないかと思います。 17小節目、G-durで2つめの悲しい歌が始まります。Durは楽しいと単純に思ってはいけません。 例えば、シューマンの幻想曲の第1楽章もdurですが、悲しみの表現です。この部分も同じです。 しかしながら1つめの悲しみの歌よりもより幻想的です。そして夢うつつの部分でもあります。このセクションが現実に引き戻されるのが、24-25小節間です。カデンツを終え、再び1つめの悲しみの歌に27小節目で戻ります。 34小節目3拍目までは1-8小節間と全く同じですが、34小節目4拍目より、変奏の種類が新たになります。非常に感情表現が強い部分です。 42小節目、再び2つめの悲しい歌になりますが、今度はE-durで、それと例えば44小節目2拍目に出てくるDの音など、少し雰囲気が異なります。46小節目にいたり、メロディーラインはオクターブになりますが、それも束の間再び50小節目で現実に引き戻されるかに思われます。しかしながら、51小節目からは、希望と愛に満ちた歌が始まります。 この51小節目から73小節目までが、この曲中で唯一、希望や愛、または過去の素晴らしい記憶が蘇る部分です。そして77小節目に至り、再び1つめの悲しい歌に戻り終わります。 70小節目、1拍目の左手和音は手がなかなか届かないと思います。一番上のCisのみ、右手で弾くと良いでしょう。 82小節目、右手の和音はf-mollの和音で、とてもショッキングな和音です。本来はF-durの和音が来るべきで、これがこのe-mollのナポリの6になっていました。82小節目だけはそれがありません。