アレンスキー :忘れられたリズムに寄せて サリ Op.28-4
Arensky, Anton Stepanovich : Essais sur des rythmes oubliés Sari Op.28-4
作品概要
楽曲ID:34361
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:種々の作品、ピアノ独奏曲、ピアノ・ソロ
総演奏時間:3分40秒
作品番号:Op.28-4
著作権:パブリック・ドメイン
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Arensky, Anton Stepanovich : Essais sur des rythmes oubliés Sari Op.28-4
楽曲ID:34361
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:種々の作品、ピアノ独奏曲、ピアノ・ソロ
総演奏時間:3分40秒
作品番号:Op.28-4
著作権:パブリック・ドメイン
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<サリ>技術的にはさほど難しくない曲ですので、中間部を除き、Aセクションの音楽的演奏法をお話ししたいと思います。まず、1小節目から始まり、13小節目までが一つの括りとお考えください。この13小節目までの括りには4つのフレーズが存在します。メロディーラインは4つともよく似ている事がわかると思いますが、各フレーズ毎に和音が変化します。特に注目すべきはフレーズの最後の和音です。この和音の性格によってカラーを変えるようにします。例えば、3小節目は深刻に、6小節目は優しく、9小節目は不安定に、13小節目はやっと元の調であるb-mollに戻りますので消えていくようにといった具合です。続いて14小節目からAセクションの中のBセクションが始まります。これは3小節、4小節、3小節、4小節と4つのフレーズと考えても良いですし、2つの7小節のフレーズと考えても構いません。これらのフレーズも和声を感じ取り、ムードを読み取り、音色や音量の変化をつけてください。28小節目からはカデンツになりますがdiminuendo が27小節目から始まっているのに、29小節目にmfがあらわれます。これはcrescendoをして達するのではなく、subitoの性格であるとお考えください。突然悲しみを思い出してしまう心理の描写です。29小節目のバスであるFは、できる事であればペダルで残したいのですが、29-30と踏みっぱなしにしてしまうと濁りが気になる場合もあります。29小節目は踏みっぱなしにして、30小節目で徐々に離してください(一気に離さずに何度も踏み替えながら徐々に消していきます)。31小節目からは再びAセクションの中のAが戻ってきますが、今度は右手に内声が加えられていますね。この内声は強調しても良いと個人的には思いますので、1の指を使ってはっきり出しても良いと思います。44小節目からBセクションが始まり、テンポアップします。技術的に一気に難しくなる部分です。メロディーラインは左手と右手がオクターブで書かれています(例:44の2拍目、45の2拍目)。オクターブを両手で取ることは一見簡単なように思えますが、場所によっては右手でオクターブを取ってしまった方が楽な場合もあります。例えば47小節目はこの楽譜通りに弾きますと左手がかなり高い位置に跳躍しますね。この場合、2拍目のみ、右手でオクターブを取ってしまい、3拍目で左手が出るようにすると楽になります。その他の部分も今の事例を参考にして、臨機応変に楽な方法を見つけてください。Bセクションには、FF pesante のマーキングが4箇所ありますね。しかしながら、個人的にはあまりpesannteにしすぎないようにする方が演奏的には良い気がします。
<サリ> 技術的にはさほど難しくない曲ですので、中間部を除き、Aセクションの音楽的演奏法をお話ししたいと思います。まず、1小節目から始まり、13小節目までが一つの括りとお考えください。この13小節目までの括りには4つのフレーズが存在します。メロディーラインは4つともよく似ている事がわかると思いますが、各フレーズ毎に和音が変化します。特に注目すべきはフレーズの最後の和音です。この和音の性格によってカラーを変えるようにします。 例えば、3小節目は深刻に、6小節目は優しく、9小節目は不安定に、13小節目はやっと元の調であるb-mollに戻りますので消えていくようにといった具合です。 続いて14小節目からAセクションの中のBセクションが始まります。これは3小節、4小節、3小節、4小節と4つのフレーズと考えても良いですし、2つの7小節のフレーズと考えても構いません。これらのフレーズも和声を感じ取り、ムードを読み取り、音色や音量の変化をつけてください。 28小節目からはカデンツになりますがdiminuendo が27小節目から始まっているのに、29小節目にmfがあらわれます。これはcrescendoをして達するのではなく、subitoの性格であるとお考えください。突然悲しみを思い出してしまう心理の描写です。29小節目のバスであるFは、できる事であればペダルで残したいのですが、29-30と踏みっぱなしにしてしまうと濁りが気になる場合もあります。29小節目は踏みっぱなしにして、30小節目で徐々に離してください(一気に離さずに何度も踏み替えながら徐々に消していきます)。 31小節目からは再びAセクションの中のAが戻ってきますが、今度は右手に内声が加えられていますね。この内声は強調しても良いと個人的には思いますので、1の指を使ってはっきり出しても良いと思います。 44小節目からBセクションが始まり、テンポアップします。技術的に一気に難しくなる部分です。メロディーラインは左手と右手がオクターブで書かれています(例:44の2拍目、45の2拍目)。オクターブを両手で取ることは一見簡単なように思えますが、場所によっては右手でオクターブを取ってしまった方が楽な場合もあります。例えば47小節目はこの楽譜通りに弾きますと左手がかなり高い位置に跳躍しますね。この場合、2拍目のみ、右手でオクターブを取ってしまい、3拍目で左手が出るようにすると楽になります。その他の部分も今の事例を参考にして、臨機応変に楽な方法を見つけてください。 Bセクションには、FF pesante のマーキングが4箇所ありますね。しかしながら、個人的にはあまりpesannteにしすぎないようにする方が演奏的には良い気がします。