マルトゥッチ :舟歌 変ホ長調 Op.64-3
Martucci, Giuseppe : Barcarola Es-Dur Op.64-3
作品概要
楽曲ID:7546
楽器編成:ピアノ独奏曲 ジャンル:舟歌
総演奏時間:4分20秒
作品番号:Op.64-3
調:変ホ長調
著作権:パブリック・ドメイン
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19世紀イタリアのピアノ音楽は、さまざまな意味でドイツ音楽の強い影響を受けざるを得なくなってきます。イタリアは確かにオペラの国で、ロッシーニやドニゼッティに始まり、脈々とオペラ文化は継承されていきます。しかし、そうした流れの中に、アルプスの北のオーストリアやドイツにおける器楽の影響から無縁でいることはできなくなってきます。 オペラの国イタリアと、器楽の国オーストリア。この対比は18世紀末から19世紀前半の音楽の状況を考える上ではあながち極端な対比ではないでしょう。事実、ドイツ語圏の音楽では、なかなかオペラの本流と言うべき作曲様式が確立できていません。ウェーバーの「魔弾の射手」は大評判を取りましたが、この作品がすぐにオペラ創作の主流となったわけではありません。むしろ好まれたのは、グスタフ・アルバート・ロルツィンク(1801-1851)の、「ロシア皇帝と船大工」(1837年初演)のようなもっと軽妙な作風でした。 一方、イタリアではオペラ一色に創作に次第に疑問を持つ作曲家も登場します。とくに、ピアノなど器楽に強い関心を持つ作曲家の中では、ソナタや変奏曲、あるいはフーガなどのさまざまな作曲形式