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レビコフ

レビコフ

Rebikov, Vladimir

1866 - 1920   ロシア

レビコフの創作を語る上で見落としてはならないのが、劇作品の創作であろう。彼は1890年代から定期的に劇音楽の作曲を手掛けていた。作品番号をもつものを列挙するだけでも、《嵐の中へ》作品5(1893年)、《クリスマス・ツリー》作品21(1900年)、《テア》作品34(1904年)、《深淵》作品40(1907年)、《短剣を持った女》作品41(1910年)、《アルファとオメガ》作品42(1911年)、《ナルシッソス》作品45(1912年)、《アラクネー》作品49(1915年)、《貴族の巣》作品55(1916年)という具合になる。これらはしばしば「オペラ」とも呼ばれるが、作曲者自身はそれらを「音楽心理劇」などと呼び、あくまで伝統的なオペラとは違うやり方で成り立っている作品だと考えていた。実際個々の曲を眺めてみると、レビコフがこれらの作品を伝統的な「オペラ」というジャンルで示したくなかった事情もよく分かる。以上の作品は、残念ながら今日ほとんど上演機会に恵まれない作品ばかりだが、その中でも当時ロシア国内外でしばしば上映され、レビコフの劇作品のなかで一番良く知られている作品は、「音楽心理劇」と名付けられた《クリスマス・ツリー》だろう。「上演されるその場所、その時代」を舞台にするという変わった一幕ものの作品で(例えば、21世紀の東京を舞台にしうるというわけだ)、マイムが多くの場面を占めており、歌唱が入る場所はほんのわずかだ。さらに、ピアノ作品で見られたような革新的な書法は部分的に見られるものの、意識的にか抑制されており、全体的に当時の聴衆が広く親しめるような作品となっている。また、全音音階的な序奏と嬰ヘ短調の物憂げな主要部からなる第2場のワルツは、現在もピアノ編曲として独立して演奏されることが多い。

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