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ヴォルフ, エドゥアール

Wolff, Édouard

1816 - 1880   ポーランド

1835年、ヴォルフはショパンの後を追ってパリに到着する。ポーランドの亡命者に寛容なフランスの首都で、ヴォルフは音楽家のサークルに歓迎された。ヅィメルマン、エルツ、ショパン、ヒラー、リストを始めピアノ界の重要人物たちと知己を得たヴォルフは、30年代の後半に著名なピアニストの列に加わることができた。一躍時のピアニストとなったヴォルフはシュレジンガーを始め幾つかの出版者と契約し、驚くべき速度で作品を出版し始め、続く10年間の間に作品番号は100を超えた。パリ到着頃の作と思われる《3つの無言歌》作品11(c.1835)で既にショパンと共通点の多い語法を確立したヴォルフは、ノクターンやマヅルカを書く傍ら、タールベルクにも深く傾倒し、《ベルリオーズの〈ベンヴェヌート・チェッリーニ〉の想い出―華麗なカプリス》作品28(c.1839)など入念に練り上げられた華麗なオペラの主題によるパラフレーズを幾つも出版した。出版社に依頼されて書くパラフレーズや変奏曲は、多大な人気を博し多くの利益をもたらした。その一方、ヴォルフは《全長短調による前奏曲形式の24のエチュード》作品20(第1集:1839、第2集 :1840)、《スケルツォ》作品28(c.1839)、協奏曲形式による大作《演奏会用大アレグロ》作品39(c.1840、ショパンに献呈)などいっそうアカデミックな内容をもつ作品に取り組んでいる。このうち作品20と作品39はいずれもショパンの《24の前奏曲》(1839)、第3協奏曲とも言うべき《演奏会用アレグロ》作品46(1841)とほぼ同時期に出版されている。ヴォルフのこれらの作品が、いずれもショパンよりも僅かに早く出版されているのは興味深い事実である。

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